鎌倉×SDGs

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SDGsトピックス 目次

SDGsトピックス

国内事例

徳島県上勝町

日本で初めて「ゼロ・ウェイスト」を宣言した町として知られる徳島県上勝町。2003年から町全体で「ゼロ・ウェイスト」に取り組み、2016年の時点でリサイクル率81%を達成しています。町民の憩いの場ともなっている「ごみステーション」を作り、13品目45分別に細かく分別リサイクルをしたり、地産の杉チップを使用して生ゴミを堆肥化するコンポストを導入するなどの取り組みをしています。

北海道下川町

この町の林業は「循環型森林経営」と呼ばれ、60年サイクルを守って山に手を入れています。持続可能な森づくりに与えられる国際認証FSCを北海道で初めて取得したことでも知られています。伐採した木は余すことなく使っていることも大切なポイントです。建築材や精油、バイオマス熱供給の原材料としてなど、様々な方法で木を活用しています。中でも、木質バイオマスによる熱供給は2004年から始まり、今では11基のボイラーが設置され、役場や学校、町営の温泉施設など30カ所に暖房と温水を届けています。

島根県海士町

島根県海士町に降り立つと「ないものはない」と書かれたポスターがお出迎えしてくれるそうです。チェーン店やコンビニなどはなく、豊かな自然あふれるこの島では、働き口が少なく、どんどん人口が減りました。2005年度には、日本一職員給与が低い自治体となったそうです。そこで、町を活性化するために町民たちは考えました。産業と教育に力を入れたこの町の取り組みは、誰一人取り残さず持続可能な社会を実現するというSDGsの理念と共通していると言えます。

海外事例

ドイツ エッカーンフェルデ市

ドイツの町では、自動車を制限する町の作りが確立されています。エッカーンフェルデ市も良い事例の一つで、中心地から自動車を排除することで、車椅子の人や乳母車を引く人々も皆快適にショッピングを楽しんだり、カフェでゆっくりできるような町になっています。そして、以下の記事にもあるように、自動車の乗り入れ制限は、環境施策であると同時に、地域活性化に一役買い、福祉や観光施策でもあると考えられます。エッカーンフェルデ市では、市街地だけでなく全市域の道路の70%に何らかの交通抑制施策が実施されており、特に自転車を利用しやすくする総合施策が進んでいます。

スウェーデン マルメ市

スウェーデンのマルメ市には、農家から直接市民に野菜を届けるシステム「RECO-ring(レコリング)」があります。地産地消をコンセプトとしており、Facebookのページに参加するだけで、宅配される野菜を見ることができ、欲しい場合はコメント欄から注文することができるそうです。売れ残りを出さず、パッケージや運送のコスト、二酸化炭素排出も削減できるシステムです。
SDGs最先進国のスウェーデンでは、環境に良いことをするために「我慢をする」という概念がなく、環境にも人間にも正しいことをするべきだという認識を、個人も社会も企業も共有しているそうです。「人にとっても快適で心地よいのが大前提、そして環境においても正しいことをする」という根本的な概念において、今の日本社会の一般的な感覚とは少なからず違いがあるように感じられます。現段階の日本国内では、多少の不便は我慢してでも環境のために〇〇しなければ、という意識も根強いのではないでしょうか。

スウェーデン マルメ市

スウェーデン、マルメ市は環境や食への感度が高く、様々な興味深い店舗やサービスがあります。もう一つの例をご紹介致します。パッケージフリーのお店、GRAM(グラム)です。このお店は、無駄なゴミを減らしたいという思いから、食品パッケージをなくすことに着目したイギリス人の女性によってオープンされました。200種類に及ぶ食品や消耗品を、持参の容器に入れて購入します。重さによって課金されるため、自分に必要な分だけ購入することができます。

アメリカ ポートランド

食品パッケージをなくす取り組みは各国で広がりつつあります。アメリカはオレゴン州ポートランドでも、屋台の食品容器をなくすため「GO Box」という取り組みがあります。アプリで登録して食べたいお店の容器を選択すると、お店で「GO Box」というプラスチック容器を渡され、使用後は街に設置された回収ボックスに入れれば良いだけ。自分で洗う必要はありません。容器の回収は自転車で行われ、きちんと洗浄され繰り返し利用されます。追加料金を払っても、ゴミを出さない「GO Box」を利用する人々が多いのだそうです。

未来へのビジョン

以上の様に、世界中でより良い社会を作るための取り組みが始まっています。私たち一人ひとりができることは小さなことかもしれませんが、アイディアや取り組みの種が色々な場所に植えられれば、より良い社会を築くことに繋がると私たちは信じています。

循環型の持続可能な社会を実現していくためのアイディアは、「ビジョン」ページに掲載しています。ぜひご覧ください。

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※このウェブサイトは、鎌倉のデザイン事務所株式会社クスクスが発信しています。