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VISION 7 電気バスの活用

電気バスの活用

鎌倉市の渋滞と環境問題

クスクスのオフィスは鎌倉にある。ゴールデンウィークや夏はとりわけ多くの観光客が集まり、街が賑わう。活気がある一方、交通渋滞には悩まされてしまう。渋滞により住民の生活が影響を受けることはもちろん、騒音や排気ガスによる環境汚染にも繋がっている。市は、課金をすることで観光渋滞対策を立てることも検討している。

電気バスの導入

鎌倉市に限らず、交通渋滞に悩まされている市区町村は日本各地に見受けられる。そこで、クスクスは、渋滞緩和に電気バスを用いることを考えた。電気自動車は、CO2排出量がガソリン車の4分の1、ハイブリッド車の半分以下。皆さんもご存知の通り、モーターで走るため大変静かである。また、様々なエネルギー資源から作られる電気を動力にするため、ガソリン車に比べ石油への依存度が下がる。夜間に充電すれば、深夜電力の有効利用にもなる。電気代はガソリン代の約3分の1〜7分の1、走行速度も最高100km/h以上と問題ない。(参考:鎌倉市https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kankyo/evsokusin.html

実際に、電気バスを導入している例もある。例えば、東京都港区のコミュニティバス「ちぃばす」。

車体デザインは地域の小中学校の生徒が手掛け、小さくてみんなに愛されるバスになるようという願いを込めて「ちぃばす」と名付けられた。見た目がかわいいだけでなく、実績もあるバスである。平成29年4月から平成30年3月までで、バスのCO2排出量を26202.52kg-CO2削減した。(kg-CO2=二酸化炭素排出量の単位)ガソリンバスの給油と同じくらいの短時間で充電完了し、1日100km以上走行可能。終日連続運行の定時性や、高密度の配車スケジュールにも対応できることが証明された。(参照:港区公式ホームページhttps://www.city.minato.tokyo.jp/koutsuutaisaku/kankyo-machi/kotsu/bus/evbus.html

また、川崎鶴見臨港バスの川崎病院線は、ディーゼルバスと比較して約40%のCO2削減がされることを証明した。さらに、画像解析で客の年齢層を推定し、車内モニターに表示する広告内容に反映するシステムなども検討されている。(参考:https://www.toshiba-dme.co.jp/dme/case/evbus.htm

鎌倉の街で電気バス

さて、私たちは、鎌倉の街でどの様に電気バスを活用できるか考えてみた。まず、鎌倉へ観光に来た乗用車を集められる場所を市内に確保する。利用者はスマートフォンなどから、駐車場の予約をできる仕組みにするのはどうだろうか。そして、各駐車場から、市内を循環する電気バスで鎌倉を回ることができる。そうすることで、街全体のCO2排出量削減に繋がり、毎年頭を悩ませている渋滞問題の解決に寄与することができる。

最後に

実用化に向けて様々な協力が必要ではあるが、今ある自然環境を大切に、住む人も訪れる人も気持ち良く過ごせる持続可能な環境を作るために、電気バスの活用は一つの案として検討する価値があるのではないだろうか。

SDGs目標:7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに / 11.住み続けられるまちづくりを

 

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